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塾の冬期講習、すぐに決められないときは?親子で考える「保留」の伝え方

「おやこのコトバ|第9回」の見出し画像。冬期講習の案内冊子と12月のカレンダーを前に、床に座って向き合って話す中学生の子と母親のイラスト

前回(第8回)は、塾の冬期講習をすすめられたときに、申込む前に親子で確かめる3つのこと(目的・内容と費用・優先順位)をお話ししました。

でも、確かめたあとも、迷いが残ることがあります。子どもとまだ話しきれていない。費用や日程を家族で相談したい。そんなとき、塾の人に「どうされますか?」と聞かれて、すぐに答えられず、困ってしまうことはありませんか。「保留したいと言ったら失礼かな」「子どもの機会を逃してしまうかも」と、気が重くなる方もいるかもしれません。

今回は、その場で決められないときの「保留」の伝え方を、編集部の例文でご紹介します。受ける・受けないを決める話ではなく、確かめてから決めるための時間をつくる方法です。

保留は「断る」ではなく、確かめる時間

保留は、申し込まないと決めることではありません。内容・費用・日程・条件を確認して、家族で話してから返事をするための時間です。

契約について、消費者教育ポータルに掲載されている、群馬県作成の若者向け教材は、契約は申込みと承諾の意思表示が合致した時点で成立し得ること、成立する前に内容を確認することが大切だと説明しています。申込む前に確かめる時間をとるのは、そのための一つの方法といえます。

①塾に伝える:資料を持ち帰る

塾の人への一言の例(編集部の一例です):

「案内ありがとうございます。内容と費用を家族で確認したいので、今日は申し込まず、資料を持ち帰ってもよいですか。○日までにお返事します。」

ポイントは、次の3つです。

  • 今日は申し込まない、とはっきり伝える
  • 資料を持ち帰りたい、とお願いする
  • お返事の目安の日を伝える(○日は、家で話せる日を考えて決めます)

これは編集部の提案した会話例です。この言い方をすれば必ず待ってもらえる、というものではありません。塾や契約の内容によって、対応は異なります。

資料がもらえない、説明がよく分からないときは、無理にその場で決めず、契約の内容を確認しましょう。迷うときは、下の「困ったときは」の窓口も目安にしてください。

②子どもと話す:期待と気になる点を聞く

子どもへの一言の例(編集部の一例です):

「受ける・受けないを今決めなくて大丈夫。気になる点と、期待していることを一緒に整理して、○日までに考えよう。」

親が先に結論を出さず、子どもの期待(どこが分かるようになりたいか)と、気になる点(時間・疲れ・費用など)を聞いてみます。前回の3つの確認(目的・内容と費用・優先順位)のメモを見ながら話すと、整理しやすくなります。答えがすぐに出なくても大丈夫です。

③返事の日までに決める:選び方は一つではない

返事の日までに、家庭でどうするかを考えます。選び方は、一つではありません。

  • 受ける
  • 一部だけ受ける
  • 今回は見送る
  • もう少し確認したいことがあるので、塾に追加で聞く

どれが正解、というものではありません。本人の困りごと、費用、日程、家庭の予定に照らして、納得できる形を探します。

塾への返事の例(編集部の一例):

決めたこと
返事の例

受ける
「家族で話し合って、受講したいと思います。申込みの手続きを教えてください。」

一部だけ受ける
「この科目だけ受講したいのですが、可能でしょうか。」

見送る
「案内ありがとうございました。家族で話し合い、今回は見送ることにしました。」

追加で確認したい
「○○の点だけ、もう一度教えていただけますか。」

困ったときは

学習塾の一部の契約は、期間が2か月を超え、契約総額が5万円を超える場合などに、特定商取引法の規定が適用されると消費者庁が案内しています。ただし、冬期講習などの季節講習が必ず対象になるわけではなく、契約の実態によって異なります。「保留すれば必ず待ってもらえる」「どの契約でも取り消せる」とは言えません。

契約の内容で迷うときや、すでに契約して困っているときは、契約書面を確認したうえで、消費者庁の案内や、消費者ホットライン188(お住まいの地域の消費生活センターにつながります)など公式の窓口に相談してください。

3つをまとめると

  • 伝える:今日は申し込まず、資料を持ち帰りたいと伝え、返事の目安を言う
  • 話す:子どもの期待と気になる点を一緒に整理する
  • 決める:返事の日までに、受ける・一部・見送り・追加確認から納得できる形を選ぶ

この例文で受講の要否が決まるわけではなく、教育効果や結果を保証するものでもありません。その場で決めずに、内容を確認して話し合う方法もある、という一つの選択肢として使ってください。

前回の第8回「冬期講習をすすめられたら?」もあわせてご覧ください。
https://note.com/kurashi_guide/n/n4a0f2bdfaf73

「おやこのコトバ|第9回」の図解。「すぐ決められない冬期講習、どう伝える? 親子で考える『保留』の伝え方」という見出し。「迷いが残ったときの3つの手順(編集部の整理例)」として、①伝える(資料を持ち帰ると伝える)②話す(期待と気になる点を聞く)③決める(返事の日までに決める)の3項目をカード形式で掲載。「塾にそのまま使える一言」として「資料を持ち帰って、家族で確認してからお返事してもよいですか?」という声かけを枠で強調。「契約内容で取扱いは異なります。困ったときは消費者ホットライン188へ。」という注記

参考情報(確認日:2026-10-08)

この3つの手順の図解は、Instagramでも公開しています。

本記事は一般的な情報と家庭で試せる工夫を整理したものです。個別の教育・心理・医療上の助言ではなく、効果を保証するものでもありません。困りごとが続く場合は、学校や専門機関にご相談ください。